MNAによるコスト削減事例
MNAとは
MNA(Monitored Natural Attenuation)は、日本語では「科学的自然減衰」といい、自然減衰(有害物質等が、土壌吸着や気相への揮発、微生物分解などによる自然の浄化作用により分解され、濃度が低減していく現象)を科学的に評価・確認したうえで、その低減を自然減衰に委ねるという考え方です。
これをバイオ浄化と組み合わせることで、より低コストでの浄化が可能になります。
嫌気バイオ浄化との組み合わせ
汚染面積が約2,500㎡あったサイトで、ホットスポットだけに注入し自然減衰に任せ、約1年後には大幅に汚染面積が縮小しました。
これは注入したEDCによりホットスポットのVOCが分解され、下流に嫌気雰囲気を形成することで浄化が進みやすくなったためで、自然減衰のみではこのような速度で分解が進むことはありません。
資料提供:株式会社高田地研
- 汚染源対策により高濃度部位(ホットスポット)から地下水帯へ溶出し続けていた汚染が止まります。
- 時間をおくことで、微生物による浄化効果を最大限に利用します。
- 汚染範囲が大幅に縮小され、浄化コストも大幅に低減することができました。
MNAはこのような場合におすすめです
- 低コストで浄化することを最優先にしたい
- 時間に余裕がある
- 稼働中の工場、事業場などである
エコサイクルでは、稼働中工場も含めそれぞれの案件ごとに、土地取引、事業活動、再開発時等の契機に応じ、いつから、誰が、何を、どこまで行うのかを明確にして汚染対応のコンサルティングからお手伝いさせていただいています。
エコサイクルのコンサルティング業務については下記をご参照ください。
原位置浄化、バイオレメディエーションについては下記をご参照ください。