土壌汚染対策基金でバイオ浄化、区域指定解除した事例
初めて土壌汚染対策基金が適用された土壌汚染対策工事では、エコサイクルのEDCによるバイオレメディエーションが採用されました。このことは2008年6月25日発行の環境新聞でも報じられました。
土壌汚染対策基金第1号案件の事例をご紹介いたします。
案件の概要
- 要措置区域に指定されていました。
- 汚染原因者が業績悪化を理由に既に廃業しており、対策費用の求償が困難であったため、土壌汚染対策基金が初めて適用されました。
現場概況
地域 | 埼玉県さいたま市西区 |
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利用状況 | 廃業したクリーニング工場跡地 |
対象物質 | テトラクロロエチレン(最大11㎎/ℓ) トリクロロエチレン(最大0.059㎎/ℓ) シス-1,2-ジクロロエチレン(最大0.49㎎/ℓ) |
対策面積 | 944㎡ |
深度 | 10mと深い部分にも到達 |
現況 | 周辺は道路が狭く、住宅が密接した地域 |
対策内容
主な対策 | 不飽和層・・・ガス吸引 飽和層・・・バイオレメディエーション |
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その他 | ローム層・・・揚水曝気 高濃度箇所・・・掘削除去、混合攪拌工法によるバイオレメディエーション |
対策の結果
2008年に施工を開始し、2010年に土壌溶出量基準に適合したため助成金交付事業が完了し、その後2011年に土壌汚染対策法に定められた2年間モニタリングを終え、区域指定の解除に至りました。
このことは2011年12月21日発行の環境新聞でも報じられました。
エコサイクルは、バイオレメディエーションをはじめとした原位置浄化を最も得意としています。
原位置浄化は安価で環境負荷が低く、CO2削減効果もあるメリットの高い工法です。
原位置浄化、バイオレメディエーションについては下記をご参照ください。