COA-X

COA-Xとは

Chemical Oxidation Agent(化学酸化剤)を由来として名付けられています。

COA-Xは、過硫酸ナトリウムを主成分とする化学酸化剤です。適切な活性化剤との反応により強力なラジカル等の分解種が発生し、汚染物質の分解反応が進みます。

COA-Xの特徴

  • 一般的な酸化剤であるフェントンに比べて持続性が高いので、効果範囲が広くなります。
  • 複数の分解種により様々な種類の物質に対して分解効果があります。
性状 粉体
白色
比重 2.6g/mL
pH 6.1、1% w/w
対象物質
  • 石油系炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、鉱物油、多環芳香族化合物)
  • 有機塩素化合物(テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロエチレン(塩化ビニル)、四塩化炭素、ジクロロベンゼン)
  • 1,4-ジオキサン 等

使用方法

標準的な使用量は、10~45 kg/m3 程度です。

STEP 1

タンクなどにおいて
COA-Xを水と混合して溶液を作製します。水との混合比率は、通常5〜25%です。

STEP 2

供給方法は、

  • 井戸に注入
  • 二重管ダブルパッカーで注入
  • 簡易ボーリングマシン等により直接地盤に注入
  • 土壌と混合

などがあります。

STEP 3

別途に活性化剤を調整します。

採用事例

基準の980倍におよぶテトラクロロエチレンが確認されていましたが、施工後の効果確認では基準値以下となったことが確認されました。

現場 クリーニング工場跡地
対象土量 500m3
施工方法 地盤改良機による混合攪拌
対象物質 テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、1,2-ジクロロエチレン、クロロエチレン