工場を稼働しながら実施した地下水汚染対応事例
自主対策のコンサルティング事例です。工場を稼働しながら行った地下水汚染対応の事例です。
対象物質 | VOC類(テトラクロロエチレン、cis-1,2ジクロロエチレン) |
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採用工法 | バイオレメディエーション(EDC工法) |
汚染濃度 | 環境基準値の数百倍~1,700倍程度 |
ご相談
- 操業中工場でのVOC地下水汚染の浄化をしたい。
背景
- 既往の調査で敷地境界部において地下水汚染の存在が確認されていました。
- 隣地への汚染拡散を防ぐため、自主的に敷地境界部にて揚水処理(汚染地下水をくみ上げて地上にて浄化処理する方法)を行い、汚染の拡散防止対策を継続されていました。
- 揚水を10年以上継続しているものの、一向に基準適合せず悩んでおられました。
- 敷地境界部での揚水処理は、汚染拡散防止には有効ですが、上流の汚染を下流部へ広げてしまう課題があります。また、土壌に吸着した汚染の根治には至らないため、半永久的に実施を余儀なくされるケースが多いです。
対応
- 操業中であるため、可能な範囲で調査を行い、地下水への有害物質の供給元となっているホットスポット(高濃度エリア)を見つけ出し、ホットスポットを中心にバイオレメディエーションを計画・実施しました。
結果
- 高濃度の汚染でしたが90日で環境基準値以下とすることができました。ホットスポットを中心に対策することで地下水への有害物質の供給が低減し、短期間で広範囲の汚染に効果を発揮できました。
エコサイクルでは、稼働中工場も含めそれぞれの案件ごとに、土地取引、事業活動、再開発時等の契機に応じ、いつから、誰が、何を、どこまで行うのかを明確にして汚染対応のコンサルティングからお手伝いさせていただいています。
エコサイクルのコンサルティング業務については下記をご参照ください。
原位置浄化、バイオレメディエーションについては下記をご参照ください。