HAR-CN

HAR-CNとは

Hyperformance Aerobic Remediation – CN(cyanide)の頭文字を取って名付けられています。

HAR-CNは、土壌・地下水中に生息する微生物を活性化させ、シアン化合物による汚染を分解させる為の栄養源です。HAR-CNと酸素を土中に供給することで自然が持つ自浄作用が加速され、汚染を安全に浄化することができます。

HAR-CNの特徴

微生物にとって使いやすい構成

シアン化合物を分解する微生物に対し最適な栄養バランス、配合比で設計されています。

効果が速い

水溶性が高いため対象箇所へ広げやすく、また、到達後は微生物が浄化環境を素早く作り上げるため、速く効果を得る事ができます。(注入後約1~6か月の短工期)

高い安全性

環境有害性がなく安全な製品です。また、外来微生物を導入する必要がなく、その土地に在来する微生物を利用して浄化するため安心です。

HAR-CNの種類と役割

シアン化合物汚染をより効果的に浄化するため、HAR-CNは役割別に3種類あります。
汚染状況に応じ、HAR-CN1、HAR-CN2、HAR-CN3をそれぞれ組み合わせて使用します。

HAR-CN1
微生物を増やす

シアン分解に関わる微生物群(コンソーシアム)を増殖・活性化させ、シアン分解微生物にとって良い環境を作り出します。

HAR-CN2
シアンの分解を促進する

シアン分解微生物がシアンを分解するための直接的な栄養源になります。

HAR-CN3
水に溶けにくいシアンを溶解させる

土壌に吸着・結合したシアン化合物を、地下水に溶解させます。そうすることにより、微生物が分解しやすい状態にします。

使用方法

対象とするシアンの特性により、HAR-CNを使い分け、酸素供給と併せて使用します。

地下水に溶けやすいシアン汚染の場合

地下水に溶けやすいシアン化合物(遊離シアン、銅シアノ錯体など)による汚染の場合は、HAR-CN1、HAR-CN2を用います。HAR-CN1、HAR-CN2を水に溶かし、汚染地に注入します。土中に酸素を供給する事と併せて使用します。

地下水に溶けにくいシアン化合物の場合

地下水に溶けにくいシアン化合物(鉄シアノ錯体 ※フェロシアン、フェリシアンなど)による汚染の場合は、3ステップでの対応が基本となります。

STEP 1

地表近くの汚染濃度の高い箇所を掘削除去します。

STEP 2

希釈したHAR-CN3を注入し、土壌に吸着しているシアン化合物を土壌から外していきます。揚水処理を組み合わせる場合があります。

STEP 3

HAR-CN1、HAR-CN2を水に溶かし、汚染地に注入します。土中に酸素を供給する事と併せて使用します。

採用事例