EDC-E

EDC-Eとは

Electron Donor Compound – Emulsion の頭文字を取って名付けられています。

EDC-Eは、有機塩素化合物(VOC)を分解する微生物の為のエネルギー源です。
徐放性で、EDCよりも分子サイズが大きく長持ちします。
現場状況に応じてEDC等と併用する浄化剤です。EDC-Eのみで使用する事はありません。

EDC-Eの特徴

EDC-EはEDCとの相性を考慮して設計されており、EDC同様に食品材料で構成され安全です。
EDCと併用することにより、多様なVOC汚染に対して、効果的な浄化が可能になります。

EDC-Eは液状で、水と混合しやすく、土壌によく浸透します。そしてゆっくりと長期にわたり浄化効果を発揮します。

EDC-E併用をおすすめする場面

  • 操業中の敷地
  • 沿岸部の敷地
  • 硫黄分が多い敷地
  • 汚染が高濃度
  • 難透水性の土質
  • 汚染の流入・流出対策
  • 硫酸イオン濃度が高い

安全性

EDC-Eは土壌中の微生物によって最終的に大部分が水・二酸化炭素に分解され残りません。浄化剤の使用後、土壌と地下水に悪い影響を残さず汚染前の自然な状態に戻すことは大切なことです。

SDS

SDSをこちらからダウンロードできます。

製品安全データシート

浄化剤の拡散のコントロールについて

  • 現場データと事前の現地浄化テストのデータを元に浄化剤の拡散範囲を設計し、注入量や注入場所を決定します。
  • 浄化剤の拡散・到達状況はTOC(全有機炭素量)、COD(化学的酸素要求量)等を観測することで把握します。
  • 境界域で観測し、必要に応じて揚水処理を行います。
EDCの拡散について

臭気について

嫌気性微生物によるバイオレメディエーションを行う場合は、一般的な発酵プロセスと同様の反応により腐敗臭が発生します。
しかし、一般的な飽和層(地下水位以深の層)対策の場合、地表において臭気が感知されることはなく、施工後もとの土壌環境に戻るにつれ、臭気物質は酸化されなくなります。

嫌気バイオ浄化における臭気について